宅建の勉強はどのような順番で進めればいいのか迷う人も多いはず。
出題範囲の多い宅建業法から勉強した方が良い、基礎となる民法を先に学習すべきという二つの意見をよく聞きますが実際のところどうでしょうか?
宅建を勉強する順番がわからないわ。
効率よく勉強するなら宅建業法から、時間があって基礎から順番に学びたいなら権利関係から順番に学習するのがいいでしょう。
今回は、宅建の勉強はどのような順番でするのがいいのか解説していきます。
効率よく短期間での合格を目指している人はぜひご覧ください。
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宅建を勉強する順番は宅建業法からがベスト
宅建を勉強する順番としては宅建業法から学習するのがベスト。
とにかく効率を重視して合格したいという人にオススメです。
宅建業法が学習するのが合理的
宅建業法は不動産取引において、取引の安全を確保するため、事業者を規制する法律。
一見難しそうに聞こえますが、権利関係に比べると素直な知識が多く、得点に必要な知識は覚えやすいものが多いです。
権利関係はややこしい内容がよく出るんです。私も苦労しました。
また、早期に宅建業法に取り組むことで、一度知識を忘れてしまっても直前期などで記憶を喚起して知識を定着化させる時に、土台を作っておくことができます。
権利関係も早めに学習
宅建業法から学習を始める場合でも権利関係は早めに取り組むべきです。
権利関係は内容が難しく、得点につなげにくい科目。
遅くても宅建業法の次には学習を進めておき、出題されやすい部分に絞って徹底した基礎学習が必要となる科目です。
法令上の制限
宅建業法、権利関係の学習を終えた後はオーソドックスに法令上の制限を学習すると良いでしょう。
出題される分野は広いのですが、過去問で有効な対策ができ、頻出部分もある程度決まっているため得点しやすい科目です。
税・その他
税法その他は宅建業法、権利関係、法令上の制限を学習した後に学習すると良いでしょう。
税法は広く浅い知識が求められますが、不動産取得税、印紙税、相続時精算課税制なども出題されます。
しかし、ある程度知識を覚えていれば対処できるため、暗記が得意な人であれば、苦しまないで得点することもできるでしょう。
また、統計問題や土地・建物の分野は過去問やその年の統計資料をもとに直前で学習すれば十分得点できるので、そのような理由からも学習は後回しで問題ないでしょう。
権利関係から順番に宅建の勉強を始めるのも悪くない
宅建の勉強を行う場合、権利関係から学習を進めるというパターンもあります。
本来であれば、権利関係から学習するというのがオーソドックスな手法です。
権利関係は民法という法律を中心に学習を進めます。民法は暗記も必要ですが、暗記した知識を理解して応用する能力が求められます。
一つの項目を覚える時も、原則、例外(再例外)と知識を覚えて、事例に対して知識を当てはめて正解を導くという理解力と応用力が求められる科目です。
〇具体例:民法94条 虚偽表示
原則 虚偽の意思表示は「無効」である。
例外 ただし、善意の第三者に対抗できない
上記の知識を事例にあてはめます。
BさんはAさんの事情について承知しており、双方合意のうえでの取引でした。
しかし、Bさんはこの土地を、事情を知らないCさんに売却した。
AさんはCさんにAB間の取引の無効を主張して、対抗することはできるか?
この場合、原則として「虚偽の意思表示は無効である」という知識からAさん、Bさんの取引は無効となります。
しかし、例外的に善意の第三者に対抗できないという規定がありますから、「事情を知らないCさん」は保護されます。
そのため、AさんはCさんに「Bとの取引は虚偽の取引で、後で土地を返してもらう約束だった」取引の無効を主張することができません。
このように知識を覚える暗記に加えて、事例に当てはめる応用力が重要な科目となります。
暗記だけでは通用しないため、得点にはつなげにくい科目です。
権利関係は他の科目の基礎となる考え方を学べる
基本テキストを購入すると権利関係から学習が始める形式で書かれています。
また、予備校などに入校しても権利関係から学習を始めるカリキュラムが多いです。
本来であれば、権利関係で取引の基礎たる決まりやルールである民法を学び、そのうえで不動産業者にどのような規制が加えられているのかを宅建業法で学ぶというのが王道の学習スタイル。
最近では、とにかく短期で効率よく得点を稼ぐために宅建業法から学ぶというスタイルが一般です。
ある程度じっくりと勉強時間を確保することができ、勉強が得意な人であれば、権利関係から学習をして基礎を築いたうえで宅建業法を学ぶというスタイルが良いでしょう。
勉強する時間がない人の勉強の順番
ここでは仕事や勉強の開始時期が遅かったなどの理由から、勉強する時間がない人の学習する順番について解説します。
3カ月未満であれば宅建業法から学習した方が良い
もし、3カ月未満の勉強期間しかないのであれば、宅建業法から学習すべきです。
勉強を始めたばかりの段階では勉強のペースがわかりません。
権利関係から学習して想定以上に時間をかけてしまった場合は、致命的なロスにつながる恐れがあります。
宅建業法から学習すれば、内容が複雑で勉強につまずくというリスクは比較的少ないので学習時間がない人は宅建業法から学習すると良いでしょう。
1カ月~3カ月で合格は可能なのか?
1カ月~3カ月の超短期で合格することはできるのでしょうか。
合格できるかどうかはその人の勉強に使える時間と学習能力にもよります。
勉強がかなり得意な人(例えば有名大学に入れるような学力がある人)であれば、効率的に知識を吸収して、超短期合格も可能でしょう。
しかし、働きながらで勉強できる時間の少ない人、勉強があまり得意ではない人は長めに学習期間を確保することが合格の近道と言えるでしょう。
勉強時間があまり取れない場合の勉強方法を別記事で詳しく書いてますので、合わせてご覧ください。
宅建のどのような順番で勉強すればいいのかまとめ
宅建の勉強を進めるうえでは、宅建業法から学習を進めるか、権利関係から学習を進めるかで迷ってしまいがちです。
一つの基準としては勉強のために確保できる時間が短い人、学習期間が短い人は宅建業法から学習を始めるといいでしょう。
初期段階で勉強につまずくことを防ぐことが大切です。
そして、宅建業法を一通り終えて権利関係に取り組むことで、学習のコツを掴んでいるはずなので、勉強につまずいてしまうリスクを抑えて受験勉強を進めることができるでしょう。
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