資格の学校に通うには時間もかかるし、お金もかかってしまいます。
できれば宅建に独学で合格したいものですよね。
今回は、独学で宅建に合格するための効率的な勉強法について説明します。
私もお金かけたくなくて独学で勉強して宅建に合格しました。
独学での宅建合格を目指しており、効率の良い勉強法を知りたい人はぜひご覧ください。
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独学で宅建に合格するための効率の良い勉強法
それでは、独学で宅建に合格するための効率の良い勉強法について説明していきます。
宅建の概要
まずは宅建がどういったものなのかを知っておきましょう。
宅建がどういうものか知ることは効率の良い勉強法につながります。
宅建(宅地建物取引士)は、不動産の取引にあたり、取引の相手方に対して重要事項説明を行うために必要な国家資格です。
不動産業を営む会社にあっては、「事業所あたり従業員の5人に1人は宅建を保有していないといけない」と法律で定められています。
不動産業に従事される方には必須の資格と言ってもおかしくありません。
また、最近は法律系資格の登竜門としても認識されているため、令和3年度は約23万人が受験した人気の国家資格です。
宅建試験は毎年10月の第3日曜日に全国各地で実施されます。
出題範囲はおもに以下の4つの項目です。
- 民法
- 宅建業法
- その他関係法令
- 不動産関連知識
大きく4つのジャンルに分かれており、合計50問が出題されます。
合格点の目安は70%である35点程度となっています。
試験方法は、全問が4つの選択肢から1つの正解を選ぶマークシート方式です。
試験時間は120分、1問あたりにかけられる時間は2分弱しかありません。
令和3年度の宅建試験の概要は以下の通りです。
申込者数 | 296,518人 |
受験者数 | 234,714人 |
合格者数 | 41,471人 |
合格率 | 17.67% |
過去の推移から、合格率はおよそ15%~17%程度で推移しています。
受験者の上位15%に入らないといけない、決して簡単な試験ではありません。
宅建は独学で合格できるのか
宅建は難しい試験ではありますが、独学でも合格はできます。
私自身、独学で合格しました。
宅建は受験者の約60%が独学です。
しかし、合格者に限って言えば、約60%は通学や通信教育受講など独学ではない方法で勉強しています。
やはり通学や通信教育に頼ることで合格率は上がるのです。
しかし、仕事や費用などの関係で通学や通信教育に頼れない人ももちろんいらっしゃいますよね。
では、独学で合格するために必要な準備を具体的に説明してまいります。
テキストと問題集について
独学で宅建試験に合格するには、テキストと過去問をまずは準備してください。
これらがないと話になりません。
テキストと問題集は同じ出版社・同じシリーズのものを選ぶ
テキストと過去問は、「同じ出版社」の「同じシリーズ」で統一するとよいでしょう。
テキストの解説ポイントと過去問の出題ポイントが相互にリンクします。
検索の手間が省けることから、勉強の効率が格段に上がります。
テキストと過去問は最新年度のものを選ぶ
また、テキストと過去問は「最新年度版のもの」を必ず1冊ずつ準備してください。
宅建試験は、受験年度の4月1日に施行されている法律について出題されます。
法改正は概ね4月1日にされることが多いです。
しかも「改正点を狙って出題してくる」というのが通例となっています。
ですので、必ず最新年度版のテキストを購入してください。
過去問においても最新版の過去問であれば、施行されている法律に合致した問題と答えに改編してくれています。
間違った知識は、修正と理解に多くの時間と労力がかかります。
効率的な勉強を進めるために、過去問についても必ず最新版をお買い求めください。
テキストと過去問は1冊ずつで済ませる
テキストや過去問によっては、各出題ジャンルごとに冊子が分かれているものがあります。
それがダメというわけではありません。
しかし、独学で効率的に合格を狙うのに少なくとも4つのジャンルに対して、テキストと問題集の合計8冊を持ち歩くというのは、あまりにも非効率。
宅建試験は、全ての知識を完璧に網羅する必要はありません。
あくまでも70%の問題をクリアすれば合格ラインに到達できる試験です。
最低限の知識を確実に習得すれば、十分に合格は見えてきます。
100点をとる必要はない、ということを理解しましょう。
5問免除という制度の利用
宅建試験には5問免除という制度があります。
不動産関連知識の5問について免除(正解扱い)されるというのが、5問免除の制度です。
2日間の講習(スクーリング)を受講し、受講後の修了試験に合格すれば、修了証が発行されます。
※主催者によっては、1日の講習もあります。
修了証を宅建試験申込の際に添付すれば、5問免除が受けられるという仕組みです。
この修了証は修了試験に合格した年を含めて3年間の有効期限がありますのでご注意ください。
5問免除の受講方法ですが、全国の資格専門学校で受講することができます。
ただし、早く予約しないと希望の受講日が埋まってしまう可能性があります。
さらには、宅建試験の申込に間に合わなくなる可能性もありますので、早めの手続きが必須です。
修了試験に関しては別記事で詳しく書いてますので、あわせてご覧ください。
効率の良い勉強方法
宅建のテキストを手に取って頂ければわかりますが、かなりぶ厚いものです。
概ね500ページ程度のボリュームになります。
半年(180日)を勉強期間に費やしたとして、1日3ページ進めないといけません。
さらには、過去問も解かなければいけないとなると時間が足りなくなってしまいます。
また、テキストを読んですぐに暗記できる人はまずいないでしょう。
現実的に1~2度読んで暗記できるようなボリュームでも内容でもありません。
そこで、テキストと問題集を効率的に使って理解を進めていく勉強法をご説明します。
合格に必要な勉強時間
一般的に合格に必要な勉強時間は300時間以上と言われています。
また、合格者のほとんどは約半年間の勉強期間を設けているようです。
半年間で300時間ですから、1ヶ月で50時間。
1日あたり2時間程度は宅建の勉強に費やすことが、合格に必要な勉強時間といえるでしょう。
私も半年ほど平日は2時間、土日は3時間の計300時間以上勉強しましたよ。
テキストは予習3割、答え見ながら解く5割、復習2割の配分
テキストに書いていることを理解し、暗記してから問題を解いていくのは、極めて非効率です。
ですので、テキストはあくまでも「流して読む」ことを心がけてください。
「そんなことがあるんだ。」程度で大丈夫です。
一字一句を理解しようとすると、ほぼ挫折することでしょう。
少し難しい言葉があっても、雰囲気で前に進んだほうが勉強方法としては効率的です。
「流し読む」のにはAmazonのオーディブルで聴き流すのもおすすめ。
移動中や何かをしながらでも聴けるし、無料登録でも聴けるからやって損はありません。
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答えを見ながら問題を解く
テキストで読んだそばから、過去問を解いていきましょう。
もちろん、解けるわけはありません。
慣れるまではテキストでカンニングをしながら過去問を解くことをおすすめします。
この方法では、テキストに書いてあることがどのように出題されるのかがわかります。
インプットとアウトプットを同時に行うことで、非常に効率的な勉強ができるのです。
様々なツールを利用
テキストを読み込んでも、すぐには理解できないことがたくさん出てくるはずです。
特に初学者は、民法を勉強しているときに言葉の壁が立ちはだかり、勉強意欲を削がれることもよくあります。
テキストはあくまでも先生のうちの一人でしかありません。
理解できないことを別の人に教えてもらったら理解できたという経験はないでしょうか。
今はYouTubeやWebサイトなど、たくさんの勉強方法があります。
ベースをテキストに置きつつ、わからない部分を別の方法で補っていくという方法が効果的であり、効率的です。
また、スマホのアプリ等でも、一問一答式で〇×クイズが手軽にできるものなどもあります。
勉強は決して面白いものではないかもしれません。
飽きないような工夫をしながら、何かしら宅建試験の勉強に触れる時間を作ることが大切です。
過去問を解く
テキストを周回するくらいまで勉強が進めば、過去問を徹底的に解きましょう。
ここまで来たら、テキストのカンニングはもはや不要です。
過去10年分を3回解くとかなりの実力が身に付きます。
一見簡単そうに思われるかもしれませんが、1年分(2時間)×10年分×3回=60時間と、膨大な時間がかかります。
現実的には、試験前の2ヶ月間はこれだけで良いと言えます。
全ての勉強時間の約20%を過去問を解くことだけに費やしてください。
試験直前期に過去問を解く練習を徹底的にしておくと、試験ペースに慣れることができます。
試験当日に時間が足りなくなることもありません。
新しい問題集に手を出さない
過去問を解いていると、ある程度答えを覚えてしまうこともあると思います。
そういう時に、新しい問題集に手を出してしまいたくなるものです。
新しい問題には当然新しい知識を得ることができるというメリットがあります。
しかしながら、不安定な知識の数よりも、確実な知識の数こそが試験で得点源になるものです。
確実な知識を養うには、過去問の周回が最も効果的で効率的です。
勉強しない日を作らない
仕事やプライベートが忙しく疲れて勉強する気にならない日は本当によくあります。
そこで何もしないのではなく、テキストを開かずとも、何かしらの方法で宅建の勉強に触れる時間を作りましょう。
先ほどご紹介したオーディブルの「パーフェクト宅建士聞くだけ」を聞き流すだけでも構いません。
今まで勉強したことを思い出してみるだけでも大丈夫。
大切なことは何もしない日を作らないということです。
模試を受験する
一度、資格の専門学校が主催する模試を受験してみるのもいいでしょう。
試験本番に近い環境で問題を解くことで、試験本番のいい練習になります。
また、問題の傾向や法改正のポイント等を事前につかむことができるというメリットはとても大きいです。
ただし、試験当日に近い日程での受験は禁物。
模試の点数が悪かった場合、テンションが下がり、試験本番当日に力を出し切ることができなくなる可能性があります。
少なくとも試験本番当日の1ヶ月前くらいまでに受験しましょう。
あくまでも模試は模試です。
結果は気にせず、気軽な気持ちで受験することをおすすめします。
宅建を独学で合格するための効率の良い勉強法まとめ
今回は、宅建を独学で合格するための効率の良い勉強法について説明しました。
効率的な勉強法を実践することで、宅建は独学でも合格できます。
ただし、合格には継続して勉強することが必須です。
様々な困難はあると思いますが、ぜひ効率的な勉強法で独学での宅建合格を目指してください。
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